映画『ヴァチカンのエクソシスト』感想
悪魔祓いは現代でもイタリアを中心に行われていて…という事情を予習していったのであれこれ考えながら観た。
・二人の神父を惑わす過去のトラウマの姿がどちらも女性なのでなんか、ああ……てなった。女性が男性を惑わす存在(だから男性が過ちを犯したら女性のせい)っていうのは古代からいろんな宗教で言われている考え方だし、現代でもそう主張する人は多くいるよね。
・異端審問を行った(ヴァチカンが過ちを犯した)のは悪魔のせいだったんだ〜!ナ、ナンダッテー!(ズコーッ)いや結局のところ、精神疾患とか人間の過ちとかを悪魔のせいにするのって、「自分のせいにしなくていい」から「“悪魔がいる”ということにしておいた方がいい」人たちがいつの時代も一定数いるってことだと思うんですよ。イタリアの迷信深い地域では、精神疾患の人に対する偏見が強く、悪魔のせいにでもしておかないとそこで生活していけなくて、だから悪魔祓いが今でも求められてるんですね。しかし、権力者である教会が過ちを認めずして悪魔のせいにするのはちょっとどうなのぉ!て感じですよw
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