『何者』見ました。
2回目の鑑賞ということで伏線などを把握したうえで見れたので、細かいところまで見れて非常によかったです。
後半の伏線になる場面は画角を工夫などして印象に残りやすかったりしている点に気づくことができて面白かったです。
あと、「食器や服装が室内でも小奇麗」というフィクションだからという理由で片づけてもよい部分を一要素として使っている点がすごく好きでした。
そういう観点で見ると、叙述トリックともいえると思うんですよね、この作品。
拓人ー隆良間の共通点としては、他者を批判することで、自分を肯定している点
拓人ー銀次間の共通点としては、自分の中にあるものを作品として周囲にさらしていること、その覚悟があることかなと考えました。
また、本作と『桐島、部活やめるってよ』しか見たことがないのですが、朝井リョウさんの作品は序盤でカーストの高かった人物が、後半で自己評価を高く見積もりすぎていたことに気づくような作りが多いなと感じました。