リリイ・シュシュのすべて』を見ました。物語はお世辞にも美しいといえるようなものではないけれども、それと反比例するかのように綺麗なシーンが続く映画でした。かなり好みでよかった。
出来事は小さくないけれど、演出としては淡々としていて、終わった後に気持ちをうまく言葉にできないような作品でした。
岩井監督は綺麗な画をとるなと思っていたし、そういうものを期待していたんですけど、沖縄旅行と、ある事件でPOVが使われていて、それがすごく良かった。画質は下がるのですが、その場にいる人の臨場感が味わえ、それでいて、客観的にキャラクターを見れたと思いました。あと、綺麗なカットとの対比ができる面白みもありました。
また、物語の中心になっている「リリイ・シュシュ」の音楽もすごく良かったなと思ったら、小林武史さんが音楽を手掛けているとのことで妙に納得してしまいました。サントラが欲しくなりました。