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『海にかかる霧』鑑賞メモ 

223本目は『
1998年 麗水 嗚呼、金融危機直後の苦しい時代背景だ…と察する
序盤の船上の暮らしの描写がよくて、後の悲惨な殺し合いとの対比が効いてる感じ
機関室の電球と口づけ 綺麗
砂漠と海で真逆なんだけど密入国者の辿った運命、カナファーニー『太陽の男たち』を思い出す
死体バラし始めて怖すぎる😭
閉鎖空間で異常な指示に従ってしまう船員たち
ラーメン鍋が前面に映る後ろでワノおじさんの死体を引きずっていく画、好き
すごい不穏なんだけどちょいちょい美しい画が挟まれる。魚艙や機関室に頭上から差す光が美しい 一条の希望のような
久しぶりに怖すぎるキム・ユンソクを堪能 この船長早く船ごと沈んでくれ〜!と怯えながら祈り続ける
男を惑わせる・不吉と女を忌避しながらヤる物扱いで女を取り合い滅んでいく愚かさ滑稽さ
船への妄執 錨綱に引きずられ沈んでいく図がキマりすぎている。こうなるしかないよねという 家父長制にしがみつき、共に沈んでいくメタファーのよう。脳裏に浮かぶ『暗殺』の「お家の為だ」「守る家などもう無い」

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