ブリングリング
エマワトソンが抜群にかわいいときいて。
手グセの悪い子が仲間つれてセレブの家に泥棒にはいって擬似セレブを楽しんでパーティで調子にのりまくって捕まって、という話。
一切の哲学がないのはそれが若者、ティーンということかな。
刹那的な快楽、フェイスブック、デコラティブ。
自身のティーンのこういった経験(もちろん泥棒じゃなく、目に見える幸福感を追い求めること)を振り返るような作品といえばうまくフォローできるのだろうか。
ドラッグ、アルコール、クラブ、アメリカも日本もそこはかわらないのだな。
マリファナ吸って車のって事故ってばかじゃ〜ん
きらびやかなセレブの家、飛び交うハイブランドに興味が持てず、かといってエマワトソンがそんなにいっぱいでてくるわけでもなく音楽のノリがいいからまぁみれたかなという気持ち。
思想はなく、享楽的。
チョコレートドーナツ
ちょっと前に日本で同性愛者の男性二人が養子をひきとったというニュースがありましたね。
マルコが最初に「お話をして」ってせがむところからずーっと涙がとまらず。
そもそも自分の家庭環境もアレでナニなのでなんか色々重なってメソメソしながらみた。
最初から望まれたところに生まれて過ごして暮らしていれば誰しもが幸せなのかもしれないけれど、そんな綺麗事ばかりは言っていられないし、現実的ではない。
産んだけれどまだ自分のことにしか興味がもてずクスリをやる母親、ひとりぼっちの子供、その子供を誰よりも愛して大切に思っていた血の繋がらない男性。
もしも、今だったら判決は覆るだろうか。
どんなに時間がかかっても、敵を増やそうとも、守りたいと決意して戦う二人なのに、「マルコが」幸せかどうかを本人ではなくて第三者が勝手に決める。
「二人のパパ」という絵も、「ここはうちじゃない」と二人のいた家を探しに出ていく姿も、裁判でポールが声を震わせながら言った言葉もどれも絆だ。
作られた「普通」で他人が幸せをきめちゃいけない、正面だけじゃなくて側面もとらえなければならない。
邦題がとてもいい
トレインスポッティング
序盤から苦手な「不潔」「汚い」が続いて、トイレにもぐっていくシーンはほんとに吐き気がしてなんでこんな汚いのばっか続くんだよ!!って恨めしくもなった。
スコットランドにはいったことないし、どんな土地柄でどんな人が暮らしてるか一切知らないけど、画面にずっと映る排他的な景色と、地獄のような壁紙が閉塞感とか、苛立ちを感じさせた。
ヘロインキメてトリップしてバッドにはいってクソもしくはクズもしくはどちらも。
ラリった息子をそれでも愛し続ける両親。
飲食店の感じとか、居住スペースのヘドロのような存在感、ラリって殺した赤ん坊、クスリにはまった友人のあっけない最期、パーツで区切ったらどれも全然好きになれないけど(なにより汚いのが本当に苦手)、みることをやめるという選択肢がなかったのはそれ以上に物語のテンポと俳優たちの魅力とパワーなのかなと。
それになによりイギーポップとニューオーダー、アンダーグラウンド、プライマルスクリームと音楽が最高だった。
脅威のラインナップだ。悪魔的。
時代を作った貫禄も感じた。
続編もみたい。
古い映画をみる。劇場にもぼちぼち。感想ポエムの人。