昭和29年(1954年)に『ゴジラ』が公開されて以来そのシリーズは、平成16年(2004年)『ゴジラ FINAL WARS』まで28作品を数える。初登場時の身長は50米で、昭和59年版『ゴジラ』以降、 80米になったり100米になったり、その後55米、60米、また100米になったり、やけに身長に拘ったりしているが、私に「巨大怪獣」を感じさせてくれたのは第4作の『モスラ対ゴジラ』('64)までで、それ以降の作品、『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』('01)を例外として、その巨大さを感じさせるものはなかった。シリーズでないが『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(’07)の冒頭のゴジラ登場シーンは本作を凌ぐ迫力があったことを付け加えておく。最近の巨大生物を扱った映画では『トロール・ハンター』('10)が私を満足させた至極の一品であった。
今から4年前の雑感。今じゃあここに『GODZILLA ゴジラ』『シン・ゴジラ』『キングコング 髑髏島の巨神』が加わる。