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Mr.Nobody 

 カオス理論を用いた映画バタフライエフェクトとの間テクスト性はもちろん否定できないけど、他の多くの作品とも間テクスト性を持っていそうだと感じました。
 音響面の話、全員が同じ車に同じ服を着ていた精神世界の描写はルームトーンが排除されていた(?)ように感じられ、ヒッチコック監督の鳥のような不気味さを感じた。そういった間テクスト性を意識したかは定かではないけど、精神世界の描かれ方は大いに分析の余地があると思う。精神分析を用いるとしたら映画インセプションでいうところのリンボーと近いものがあるんじゃないかな。
 またこの映画の興味深い点は「何も始まっていなかった」こと。選択をしない選択をした、状態に戻るビッグクランチの発想はドゥルーズのリゾーム構造を基に、ジジェクの主体の中の主体と客体、欲望と欲動の話で切り込めると思う。仮にやってみるとしたらアンナ(対象a)から常に最短距離を保ちぐるぐる回るニモ(主体)、その主体を作り上げたのは客体であったアンナ?とかになるのでしょうか…。精神分析は下手なこと言えないので怖いです。

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