Born To Be Blue 観た。
音楽をやってる人として自分が通ってこなかったジャズの先駆者にチェットベイカーという天才がいたこと、彼がどういった人生を歩んできたのかを知る点ではよいきっかけになった。
けど、映画としは正直そこまで面白くなく、人に薦めづらいものだと感じた。
黒人文化の中の白人といったポストコロニアリズム的な脱構築ができると思ったけどドキュメンタリー色が強くて歴史主義批評に終わりそうだったからそこはちょっと残念。
カメラワークやエディットといった演出はすごくユニークで、チェットが選択しなかった未来や過去といったものが白黒で描かれることや、ステージ側のチェットとオーディエンスがリバースショットなどのカメラワークで描かれてたのはいろいろ考察できる気がする。
最後のラストシーンの考察はめんどくさくなったのでネットで他の方のものを拝見しました笑。誰よりもチェットのことをわかっているからこそヘロインを摂取してしまったことがわかった、という感じですかね。切ない…。