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暴力脱獄 

明日に向かって撃て!繋がり。ポールニューマンの最高傑作は、問答無用で暴力脱獄。
主人公ルーク(ポールニューマン)は、人間にも自分にも完全に絶望し、世の中のルール、価値観に心底ウンザリしてしまった男。人間も世の中もクソだ。しかし、クソをクソだ!なんて、そんなこと分かり切ったことをいくら言ったところで無意味。自分自身の主張も思想もが何も無い男。もはや彼はずっと笑っているだけ。

ルークは、自分の居場所など、もうどこにも無いことなんて分かりきってる。塀の内も外も同じ。彼が脱獄を繰り返す理由は、逃げるためではない。俺の気持ちを少しで良いから分かって欲しい、という、彼に残された唯一の主張のためだ。。。と思う。

僕は、この映画は、ただ単に権力への反逆を描いたものには見えなかった。1960年代の人達にとっては、反逆の映画なのかな?僕はその世代ではないから、反逆してやる!って気持ちには全然ならないんだよね。
なんかこう、肩の荷を下ろせるというか、主張も伝統も社会も金も全部いらねー。人間にとっての唯一の救いは、人間同士が、互いの気持ちを分かり合おうとすることだけなんだなだと勉強させられた。

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