The half of it(1)
「愛」とは何か?
「愛」という言葉はただの記号に過ぎない。「愛」は定義不可能。「愛」の正体は、よくわからないけど心の中で内発的に沸き起こる感情。それが「愛」なんだろうな。
偉大な哲学者の「愛」をいくら勉強したところで、永遠に「愛」を知ることはできない。なぜなら、机上の「愛」には体験が伴っていないからだ。各々の体験を経た上で各々の「愛」の形が得られる。個々は様々に異なる。故に、様々な体験がある。だから、「愛」にも様々な形がある。
無論、人参ぶら下げてコントロールできるような、外発的な人間の振る舞いは「愛」ではない。助け合ったり、欲しい物を互いに交換することで「愛」は醸成されない。この映画の主人公エリーとポールの間の関係は、互いに助け合うことで良い感じになっていくように見えるんだけど、それは「愛」ではないんだよね。互いの利益を最大化することは「愛」ではない。
しかし・・・長く時間を共にすることで、互い生活を体験する。そこに共感がある。この「共感」も「愛」らしき感情なんだよな。これは外発的な人間の振る舞いによるものだ。
愛って何なんだ。わからん。