沈黙 マーティンスコセッシ版 1
最近キリスト教について知ったので見直してみた。初めて観た時はよく分からなかったが、キリスト教について少しだけ知ってから観るとまた違ってくるし、意味もなんと無く分かる。
キリスト教における最大の福音は「神は見ている」ということ。
この映画、文字通り神は沈黙している。
キリスト教なんか信じてアフォか。日本ではキリスト教は広まらないんだぜ。信仰者は虐げられ。惨めで何もいいことないじゃん。窪塚は全然更生しねーし笑。神なんか信じてもいいことなんてねーじゃん。
神を信じたら良いことがある。この発想があるとこの映画の意味って全然分からないんだよね。神が良きことを与えてくださる?違うんです。
神は道をお示しになる、とかよく言ったものですが、神は見てるだけなの。何もお示しにはならない。ただ見てるだけ。実はこれがキリスト教における最大の福音。
神は何も与えてはくれない。道も示してはくれない。
しかし、神が見ていると知ったらその人はどのように行動するだろうか?バトンは常に人間の側にある。
神は見ている。そのときお前にそれができるのか?
これが倫理だ。