社会インフラが国の経済力によって支えられるようになった後、その国の民衆は金を儲けざるを得なくなる。
何故なら、金を儲けられないと、自分たちの社会が維持できないから。成長を強要される社会のでき上がり。こうなるともう「負のスパイラル」でしかない。
この過ちは昔から割と知られているはずなんだけど、人間は繰り返しちゃう。最近読んだ本では「サピエンス全史」の農業革命。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」の清教徒革命。個人で例えれば依存症みたいなもんだよね。経済における「先行者利益」とかかなぁ。
各問題は異なるけれど、その構造は非常によく似ているんだよね。その構造とは「ある手法が発見される。その手法は、最初は一部の人たちに莫大な利益をもたらす。徐々に社会全体に広まる。いつの間にか、その手法なしでは生きていけなくなる」みたいな。
・・・書いてて気づいたけれど、やっぱこれ人間の依存症と同じだわ。依存症は、ドーパミンが大量放出された初期体験を忘れられずに、ある行為を継続することから抜け出せなくなる症状だもんなぁ。
ちなみに薬物依存と行為依存は、脳内では全く同じだから。
ある特定の物質が悪い!というふうに、単純に片付けられる問題ではない。
多分複合的な条件によって駆動されるメカニズムなんだろうな。
社会科学とか経済学とか数学の分野で、すでに説明されているのかもしれないけれど、俺は知らない。