『RAW』の感想です。 (2/2)
「愛ゆえの暴力」とはこのことだ。愛とは、無自覚のうちに相手を食い殺してしまうほどのパワーを持った、恐ろしい暴力なのだ!
しかし、この暴力を否定してはいけない。「愛ゆえの暴力」がなくなったら、誰も誰かを好きにならなくなってしまう。誰かがこの暴力を受け入れなければならない。この「受け入れる」という行為もまた「愛」なのだ。Rawという映画では、これを言いたかったんじゃないだろうか(反論は色々あるかも)。
映画の話からは逸れますが、問題は相手の受容レベルを超えた暴力を奮うことだと思う。特に、親の子供に対する「愛」には注意しなければならない。子供はその暴力を受け入れきれないし、今の日本のような、閉塞的な核家族ばかりの社会においては、子供は母親と父親から逃げることができない。中々深い話でした。
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