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『RAW』の感想です。 (1/2) 

この映画は公開当時に劇場で観た。そのときに感想を書いたような気がするが、このサイトには書いていなかったか。

今日、映画とは関係のない文脈で「愛」についての話を聞いていた。そのとき、Rawというホラー映画を思い出したので、このサイトに書いちゃお。

話の主題は、「愛」と「愛ゆえの暴力」について。

相手を好きだ、とか、相手のためを思って、という感情や行為は、場合によっては、暴力になりうる。「好きだ!目に入れても痛くないほど好きだ!全てを捧げても良い!好きだ!好きだ!好きだ!君のために何でもする!君のためなら死んでも良い!・・・」

まるで中二の初恋みたいな感じwww。相手の立場に立つことのできない人間が犯す過ちだ。彼(or彼女)自身、好きで好きでたまらないという感情を抑えきれない。であるが故に相手を傷つけてしまう。

しかしながら、現代人の多くが、気づかぬうちにこの暴力を奮っている。親が子供に、彼氏が彼女に、彼女が彼氏に、先生が生徒に、上司が部下に、、、。

eigakansou.life/raw/

『RAW』の感想です。 (2/2) 

「愛ゆえの暴力」とはこのことだ。愛とは、無自覚のうちに相手を食い殺してしまうほどのパワーを持った、恐ろしい暴力なのだ!

しかし、この暴力を否定してはいけない。「愛ゆえの暴力」がなくなったら、誰も誰かを好きにならなくなってしまう。誰かがこの暴力を受け入れなければならない。この「受け入れる」という行為もまた「愛」なのだ。Rawという映画では、これを言いたかったんじゃないだろうか(反論は色々あるかも)。

映画の話からは逸れますが、問題は相手の受容レベルを超えた暴力を奮うことだと思う。特に、親の子供に対する「愛」には注意しなければならない。子供はその暴力を受け入れきれないし、今の日本のような、閉塞的な核家族ばかりの社会においては、子供は母親と父親から逃げることができない。中々深い話でした。
eigakansou.life/raw/

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