存在のない子供たち 2
この映画の偉大な点は、難民の生活に親近感を感じれるところだ。主人公視点の普通の生活を撮ってるだけ。それが驚くほど普通なんだよね。イスラム教も紛争も描かれない。とにかく普通。しかし、その普通の裏側では、何かとんでもないことが起こっている。そして、「彼らも結構普通に生活してんだなー」と感じさせたところで、物語が急展開。後半はわりとエンターテイメントよりです。
我々は、悪者を見つけて、悪者に罪を背負わせることが非常に得意だ(特に日本では)。しかし、悪者なんてどこにもいない。この映画を観ればそれがよく分かる。だからこの映画は偉大です。