ファーストマンて、地上(a.k.a俗社会)が嫌になっちゃった男が、宇宙(a.k.a大自然)に逃避する話だよね。劇中のニール・アームストロングと奥さんの関係はどう見ても、上手くいってない夫婦にしか見えないし、実際、あの後で、彼は奥さんとは離婚している。愛を捨て、夢を選んだ男の物語として描かれている。
この辺りがダミアン・チャゼル節ですね。
LaLaLandで、愛よりも芸術を取ったセブとミアに対して腹を立てた人も、
ファーストマンで、愛よりも人類の偉業を取ったニール・アームストロングに対しては怒れないだろう。だって人類の偉業だよ?それを達成できる可能性があるなら愛など捨てるさ。
考えてみればセッションにも、人を捨てるが如く音楽に没頭する男達が出てきていた。
さっきLaLaLandの映画解説を聞いていて、そんなことを思った。