Netflixオリジナルシリーズ『KONMARI ~人生がときめく片付けの魔法〜』。 死別した夫の遺品整理を行う、マギーさんのエピソード(4話)が力強い。
家の中がなんとなく片付かず、あそこの収納が使いにくいし、不用品ばかり……なんて思いながら、貴重な脳のリソースをそれに消費して、毎日生活している。
「マリエ」先生の言う「心のトキメキを大切に」「お家に祈りましょう」というのがちょっと怪しいが、
「本気で家を片付けたい」と思っている依頼者たちの神妙な面持ちを見ていると、これもプロセスかと思えてくる。
折り返し地点である4話では、依頼者の「マギーさん」が、9か月前に亡くなった夫の遺品整理を行う。
マリエは、スパルタ的な断捨離とは真逆のメソッドを持っている。マギーさんに対しても「遺品整理はつらいことなので後にしましょう」と勧めるのだが、
マギーさんはあえて夫の洋服の片付けに手をつける。
静かに涙しながら、最愛の夫が身につけていたものを整理するマギーさんが、最終的に納得しながら片付いた家を手に入れる姿には、単なる「片付けメソッド番組」を超えた感動がある。不覚にも落涙してしまった。