道
うつくしい胸糞映画。どこかで共依存映画といわれているのを聞いたのだけど、どっちかというと社会的弱者の困難映画。性産業で働く知的障害者や少年院でケーキを等分に切れない受刑者たちの事例を連想した。
DVDのおまけの淀川先生の解説を観たんだけど、公開当時は「男のわがまま」「女の忠実」って解釈がされていたんだね... 綱渡り芸人はどうしてジェルソミーナをザンパノのほうに誘導したのかな。製作当時はそれがうつくしかったんだろうか。知的障害者をコンテンツにして消費してるのとどう違うのかな。最期まで見入ってしまう映画ではあるんだけど。
個人的には、地球上の誰の役に立たなくても、ジェルソミーナが大事にしまった石ころ以下の存在だとしても、自分を大事にしてくれない存在を待ったりなんかしないぞ、と強く決意しました。
話の内容とは別に、佃煮にできそうなほどいる子どもたちがころころと可愛らしい。