スリー・ビルボード
トレーラーとゴールデン・グローブ賞受賞とアカデミー賞ノミネート(サム・ロックウェルが最高らしい)くらいしか事前情報がなかったが、こんなに泣けると思ってなかった…
冒頭のミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の、バックミラーに映る虚無の目付きを観た瞬間から心を鷲掴みされた。
出演している役者が皆最高に素晴らしい。なにより脚本が本当に素晴らしい!
個人的に同じような年頃の子供(奇しくも姉と弟)を持つ身としては人事(ひとごと)とは思えず、ミルドレッドに寄り添って入り込んだ感じ。足をばたつかせる虫をそっと元に戻す何気ないシーン。白昼夢のような鹿が現れるシーン(ミルドレッドの台詞)、ウィロビー(ウディ・ハレルソン)の手紙、包帯ぐるぐる巻きのディクソン(サム・ロックウェル)のあの目付き、オレンジジュースにも泣かされる。2月初旬にして年間ベスト級の映画に出会った!また観に行く。