戦メリいよいよLASTday
初めて見たのは高校生の時で、内容が全くわからなくて、でも音楽が好きで、何回も繰り返し見た。
今となってはビデオテープを何故持っていたかも覚えてない。
所謂男と男の愛の交流(BLとは言いたくない)なんだろうけど、それも思いもよらず
何故ヨノイ大尉はジャック・セリアズにあそこまで固執するのか、何故ジャック・セリアズは絨毯の上に横になっているのか、ヨノイの部下はジャックを襲ったように見せかけて逃がそうとするのか、露見してその後自決するのか、ヨノイは動揺するのか…
なにかが引っ掛かるけど、何回見てもわからない。
今はわかる。
歴史的な背景も、ハラ軍曹の優しさも、ローレンスの思い出も。
「この話はもうやめよう」と言ったのは、まだ傷が癒えず、思い出すのは痛みを伴い辛いんだね。
ジャック・セリアズが銃殺前に身支度のパントマイムを始めるのも、命を奪われる前の身だしなみとしての所作だろう。
ジャックが遂に帰る家の花盛りの庭は、『デルス・ウザーラ』に出てくるお爺さんの話と被り、涙が止まらなくなる。
長い年月見続けた映画、またスクリーンに帰ってきますように。