運び屋
凄い映画だ。90歳近くで立派に主役でブラッドリークーパーとかみんな脇役にしちゃってる。この作品の味わいは特撮とかアクションとかそんなものでは出せない。イーストウッドの刻んできた年輪でしか不可能。派手なシーンは一切ないのに、なんだこの怖いもの知らずの無敵無双の老人は。頑固一徹の老いぼれた立ち姿がマジカッコいい。普通に老けてもこうはなれないと人生の歩みで完敗を思い知らされる。周りの他人も法律もこんだけ老いぼれると超好意的なのに自分のケジメはちゃんとつける姿勢にも心打たれる。でも感動というのとは少し違う、うっすら涙が浮かぶ自分の気持ちを説明できない。人が老いて何処へいくかさらけ出した映画かも。