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『軍旗はためく下に』 

深作欣二の1972年作品。不可解な死刑により戦没者年金の対象にならない夫を調べる妻がおぞましい実態を知る物語。このおぞましさは戦場での非人間的行為は勿論だが、末端の人間は無視されて高い地位にいた将校や総理になったA級戦犯、天皇らはのうのうとしている不条理さにも向けられている。戦後四半世紀の頃にして人々が戦争を忘却の彼方に追いやろうとしてることに強い危機感を持って描かれているが、本作から45年を経た今は更に悪化してて今と地続きの映画と言える。

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