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今晩リズと青い鳥を見に行く予定ですー。監督のトーク付きのやつ。

見たい映画がぜんぜん見れないうちに終わっていく…。

ぼくの伯父さん 

filmarks.com/movies/6321/revie

初ジャック・タチ! 可愛いですね、この映画! 異様に笑い上戸な女のひととかとてもよかった。伯父さんがホース作製機をうまく扱えずに変なホースが効果音とともに出るあたりとか、笑いました。笑えるし、出てくるものや衣装がやけに可愛いし、癒し映画。

京都みなみ会館でコーヒー&シガレッツやるんだー! あれの、コーヒーのお代わりを入れられまいとする女のひとがすごく好きで、あんなふうになりたいんです。

ボーイズ・ドント・クライもアバウト・レイも主人公なホルモン治療を始めていないということもあって、演じているのも女性だし、物語でも「女性だと思われる」というのが大きな意味を持たされているけれど、すでにホルモン治療をしている元女性の男性を取り上げた映画とかもあっていいんじゃないかなぁ(すでにあるのかもですが)。

私も何人か知っていますけど、声変わりもするし、ヒゲも生えるし、見た目はただの(多くの場合は小柄な)男のひとですよね。逆の場合と違って「バレないにはどうしたらいいのか」みたいな話(逆のひとを扱ったトランスアメリカではこれを重要視していた)もあまりないらしいし。それでも体のこと、過去のこと、家族のことなどなど、ドラマになる面はたくさんあるはずですよね。

地域的な差も大きいけど、ボーイズ・ドント・クライと約20年後のアバウト・レイ(こちらは映画としては私は物足りなく感じたけど)を比較したら、世の中は少なくとも良い方向に進んできているって強く感じます。レイにも偏見は向けられたりするけど、それでもブランドンよりははるかにリラックスして生きてるし、味方も多い。

日本で性同一性障害という概念を広めるのに大きな役割を果たしたのは金八先生第6シーズンと言われていて(誤解も広まったとか、女子生徒として在学しつつ自分は男性だと訴える子が一気に増えたとかで、「金八ショック」みたいな言葉もある)、それが2001年のこと。私も「性同一性障害」という言葉を初めて聞いて、本を呼んだりし出したのはこのころですが、ボーイズ・ドント・クライはそれより少しだけ前の映画ですよね。99年制作だから、日本公開はいつかな、2000年とかですか? 当時の(アメリカでの反応も気になるけど)日本での受け止められ方ってどんな感じだったのかな。

ウィキペディアで概要を見たら、事件のひどさとともにブランドンの母親の無理解っぷりに絶望する…。

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ダメージが大きすぎて眠れないかも…。これだけ胸をえぐり、ほとんど反射的に「こんな社会はぜったいにだめだ!」と思わざるを得ないところまで追い詰められるから、とてつもない力を持った映画なんだと思います。

ボーイズ・ドント・クライ 

filmarks.com/movies/1000/revie

あんまりにつらくて見ながら息絶えそうになりました…。これで虚構性を高める演出だったらまだそこまでショックは受けなかったと思うんですが、基本的にリアリスティックで、シーンによってはちょっとカメラがドキュメンタリーっぽいくらいで、ひたすら怖い。

⑴性同一性障害への理解がない、⑵性同一性障害と同性愛をほとんどのひとが(同性愛者さえ)区別できていない、⑶同性愛者は性的放埓として扱われ暴力にさらされる、みたいな時代背景なんでしょうね。暴力の予感がする前の本当に始まってすぐから「こんな街、ぜったいに行きたくない…」と強く感じさせる圧倒的な居心地の悪さが画面からにじみ出ていて、すごかったです。

日本だと性同一性障害やトランスジェンダーに対しても、また同性愛に対しても、無理解も圧力もあるとは思うけど、このレベルの暴力はあまりないですよね。そういえば私も日本だと普通に暮らしてますが、アメリカでは(いまより性別不詳だったころ)いきなり怒鳴られたりしたことがあります…。

ボーイズ・ドント・クライ見出したら開始10分でもうつらくて目を塞ぎそうになっているのですが、最後まで見れるのだろうか…。

蜘蛛巣城の撮影技法についてツイッターで解説しているひとが…! こんなことしてたんですね。ぜんぜんわからなかった!

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パターソン爆音、行きたいけど行けるかわからないけどできたら行きたいなあ。

京都みなみ会館さよなら爆音上映で『フランシス・ハ』を見ました。この映画で爆音ってどうなるんだろうと思ってたら、BGMがどかっと来てさらに印象的になってました。もうフランシスが走り回るシーンがすごくいい。

それにしても何度見てもいいですね。落ち着きがないフランシスの姿、ソフィーとの30前の女同士の友情、何もかもが愛おしいです。

初めて爆音上映とかいうのに向かってみてます! 寝坊して慌てて飛び出してきたから、ちゃんと選べずに周りより冬めいた格好してるし、リップ塗り忘れた! でもこれから見る映画にはそれがむしろあってる気がする。

『シェイプ・オブ・ウォーター』、小説版を読んでみたらストリックランド氏の弱さや抱えているトラウマが細かく語られていて、映画とは印象がけっこう変わりますね。

シェイプオブウォーターの悪役が 

障害者をある種の非人間的な純粋さの持ち主として捉える描像というのはたぶんわりと多くて(体と違う性別を生きるひとを男女の枠を超えた何かだと見たがるのと同種の欲望だと思いますが)、悪役の彼がそれをたぶん切実に求めているという点も、イライザがそうでない、性的欲望も持ち、いろんな企みも持つただの人間であると描いている点も(その意味で、自慰の場面をあからさまに描いているのもよかった)、ちょっと独特でよかったです。

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シェイプオブウォーターの悪役が 

イライザに対する悪役の彼と魚めいた彼の欲望の向け方が対照的なのも面白いですよね。悪役の彼は沈黙を求める、魚めいた彼は会話を求める。人間外のものとして欲されることと、人間として欲されること。イライザが悪役の彼を拒絶して魚の彼を愛することがよくわかる反面で、そうなってしまった悪役の彼の背景に想いを馳せてしまいます。このひともきっとかわいそうな存在なんだと。

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シェイプオブウォーターの悪役が 

沈黙にフェティッシュな欲望を抱いてるというのがとても面白く感じる。彼ははっきりと悪役だし、ほとんどステレオタイプ的に白人男性エリートとされているけれど、しかし上司の一存であっさりと真っ当な人間から転落しうる弱い存在でもあって、赤の女王のようにその場にとどまるには走り続けるしかない(この焦燥は初めから真っ当に扱われていない主人公たちにはなさそう)。その彼が、典型的な幸福な家庭においてまったく楽しそうな表情を見せず、彼と肌を重ねながら声を上げる妻の口を塞ごうとし、沈黙するイライザに欲望を抱く。社会に属し続けようと努めるべく強制されているがゆえに、前社会的な、たぶんバタイユ的な意味で動物の段階に属すものへの憧れが募ってるキャラなのかなーと感じます。ただ皮肉なのは、彼はイライザの沈黙をたぶん「言語外にあること」のしるしと受け取っているけれど、イライザには言葉も理性もあり、イライザは実ははっきり人間である点。だからイライザは沈黙せずファックユーと言い返すし、悪役の彼はわからない言葉をイライザが発することに怒りを露わにする。
実は単純な悪ではない人物な感じがします。

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