『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』感想書いたよ。映画ドンに書いたのをまとめました。ネタバレしています。/父と息子の物語、その背中を乗り越えて | 映画感想 * FRAGILE http://fragile.mdma.boo.jp/?eid=1065894
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
ヨンドゥにメリーポピンズをやらせたのはやられた。メリーポピンズは子供を救いに来る(『ウォルト・ディズニーの約束』で言われていたことは無視するとしてだな)。メリーポピンズ見返すべきなのではないのかしらん。家族をテーマにしたとき、血の繋がりを重要視しすぎることは、さきも書いたが時代にそぐわなくなってきているのかもしれない。まあカートラッセルたいがいひどい神様だから絆も何もないのやもしれん。いや、でもスターロードがフラッと行ったのは事実だし、複雑な思いがあったのだろう。血の繋がりから絆の繋がりへ。ギャグが多すぎるきらいがあるが、これはこういう映画なのでよいと思う。登場キャラクターが増えたがそれぞれにアクションだけでない見せ場とバックストーリーを与えて丁寧に描いている。ないがしろにされている人がいないのがよい。あえて言うなら金色の人たちが、電池欲しいだけで動いてることだが、あれは装置として見れば良いのでまったく問題ない。爆弾としての機能を無視すれば電池はマクガフィンに近いかもしれない。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス
アクション映画は地の話部分とアクションを分けて受け止めがちで、ストーリーはともかくアクションは良かったとかよくあるが、これは地の話の間もテンション高くて切り離して考えなくてよい。父と息子の物語であるが、生みの親より育ての親とはよく言ったもので、前半からずいぶんヨンドゥ推しだなと思っていたらそういうオチになるのかとたまげた。たいてい父親と息子の話は、最終的に和解するものだが、これは父殺しの話でもあるわけで、しかし、罪の意識を感じさせないのは、父親の凶悪さによるところである。それでも再会しいっとき分かり合えた多幸感はあったわけで、失われた少年時代をキャッチボールによって取り戻す。「造られた郷愁のようなもの」であることに気づかぬまま。ワイスピもだが疑似家族ものが続いたのは偶然か?時代の変化があるのではないか?グルートとロケットも親子のようなものだし。ガモーラについては、彼らの中でここだけ血の繋がりのある家族である。スタンダードな和解の姿がある。基本も抑えつつ変化球というかんじ。ドラックスは人を見た目で判断しないいい奴だ、デリカシーないだけで。
ほとんど無害