今日観た映画2本
『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻と猫』
猫がたくさん出てくるだろうし猫好きは観なければ、と鑑賞。始めはクスクス笑えたが、次第に暗雲が立ち込める主人公の人生が辛くて、五人の妹たちのやり取りが個人的事情からやるせなく、観終わった後は抑えていた感情が漏れてしまった。今は観るべきタイミングではなかったかも。
パンフレットは猫の絵に溢れてて楽しい。
「絵を描く時に教えられることはただ一つ。よく見ることだ。」その通り!!
『ペルシャン・レッスン』わりと絶賛評を見かけたこの作品は、ナチスドイツのユダヤ人虐殺ホロコースト映画として、切り口は新しい感じだが秀逸。緊張感が途切れない。とてもとても重い。でも目を背けてはならないし、これを二度とおこしてはならない。ホロコースト映画を観るたびに、人間が人間に対して、理不尽な暴力と殺戮を平然とできるものなのかと慄然とする。
旧日本軍だって同じ様なものだったろう。
この国が今作る映画はほぼ被害者意識がベースにあるのが……いいのか?と思ってしまう。時代がまるで戦前みたいに狂ってきてるのに。重い気持ちでどんどん沈みがち。
映画は素晴らしかった。
#映画
10月前半、11月後半は諸事情により、ほぼ映画館に行けなかったが、基本週二の休みのうち、1日は映画館にいる。
初老につき、身体的事情(腰が痛い、足が痛い、目が疲れる等)と脳内処理能力の限界で「1日2本まで」と決めている。
ホーム映画館は立川シネマシティ、Kinoシネマ立川高島屋s.c、MOVIX昭島、TOHO立川立飛。以前は早稲田松竹、新宿バルト9、フューマントラスト渋谷にもよく通ったが、コロナ禍以降、都心にはよんどころ無い事情がない限り、出てない。
映画館に通いつめるようになったのは2015年公開のマッドマックスFR以降。1998年〜2005年家庭事情につき、文化的な暗黒時代。映画も美術館展覧会もほぼ行けず、なので、その頃公開された映画は、タイトルは知っていても観たことがないものがほとんど。
コロナ禍以前は年間100本以上観てたけど、今は年間80本いけばいいかな…
古い映画、白黒映画が好きなので、新作だけとなると年間50本くらいか。
いつまで続くかわからないが、今はそんな感じ。
スリー・ビルボード
トレーラーとゴールデン・グローブ賞受賞とアカデミー賞ノミネート(サム・ロックウェルが最高らしい)くらいしか事前情報がなかったが、こんなに泣けると思ってなかった…
冒頭のミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)の、バックミラーに映る虚無の目付きを観た瞬間から心を鷲掴みされた。
出演している役者が皆最高に素晴らしい。なにより脚本が本当に素晴らしい!
個人的に同じような年頃の子供(奇しくも姉と弟)を持つ身としては人事(ひとごと)とは思えず、ミルドレッドに寄り添って入り込んだ感じ。足をばたつかせる虫をそっと元に戻す何気ないシーン。白昼夢のような鹿が現れるシーン(ミルドレッドの台詞)、ウィロビー(ウディ・ハレルソン)の手紙、包帯ぐるぐる巻きのディクソン(サム・ロックウェル)のあの目付き、オレンジジュースにも泣かされる。2月初旬にして年間ベスト級の映画に出会った!また観に行く。
映画全般、Tom Hardy多め。 パンも焼きます。fedibirdにもいます。