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『ダンボ』 

ディズニーの「ダンボ」を題材にしてもリアリズムかつシニカルなユーモアを入れらる辺り「流石、ティム・バートン」と唸らざるを得ないティム・バートン流「ダンボ」だった。

基のディズニーのアニメ「ダンボ」の骨格を最小限残し、周りの肉付きになるサーカスの世界観、ショウビズ、遊園地の世界観をリアリズムにちょっとダークネスに見せた。

『ビッグ・フィッシュ』でもサーカス小屋のようなシーンはあったが客側の視点で、今回は『グレーテスト・ショーマン』的な虐げられた、というか世の中のはみ出し者が集まるような移動サーカス団の世界観で「ダンボ」を描いた。
この1919年という時代設定もばっちり。インフルエンザ(おそらくスペイン風邪)で母親を亡くすとか、第一次世界大戦の負傷で隻腕になる父親、移動サーカス団を買い取り中央制御搭で機械監視をする遊園地の登場など、このちょうど100年前の世界観がディズニーの「ダンボ」に驚くほどハマる。
マイケル・キートン演じる興行師ヴァンデヴァーと機械監視の遊園地もお見事でディズニーランドの揶揄とも受け、終盤の様子はシニカルさの真骨頂だった!

じょ~い@えいがどん さんがブースト

@joeyogawa ああああ・・・悲報島はいいっすよね〜。金田一シリーズの良いところが全部詰まっている話だと思いますね。
ミステリーとしての質が高い。読者に謎かけして、最後にお前が犯人か!というのは、ミステリー独特の楽しみなんですけど、金田一シリーズは説得力ありますよね。
脚本としてもよく出来ているんすよね。ヒントの出し方が絶妙というか・・・便座がヒントだったんか!・・・みたいな。
あと、何よりも好きなところは、金田一少年シリーズは怖い。小学生の頃に観ていたので、バリバリにその怖さにハマってました。しかも日本独特のジメジメした不気味な怖さの演出が上手い。

この原作の良さを引き出せる、かつ、大作を任せられる映画監督がいればなぁ。

『シャザム!』個人的には爆誉めだけど一緒に見た友人はいまいち、と。コメディ色強いから苦手な人もいるかな。

金田一少年の事件簿の犯人はほとんど「え、お前なの?」という犯人ばかりだよね。

一番騙されたのは悲報島かな。犯人バレ描写も一瞬だしね。

いや、
札幌異人館ホテルも
飛騨からくり屋敷も
怪盗紳士も
墓場島サバイバルも
葬送銀貨も
みんな騙されたなー。

Rの人形島は仮面人形ズに騙された。

……映画化してほしいなー。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

良いっすね。電脳山荘はミステリーとしては一番良くできてるかもしれない。トリックの完成度が高い。こんなんありかよwというのがないんですよね。

僕的に好きなのを並べると

最強(狂)の犯人は、異人館村
最カッコいい犯人は、蝋人形城
最泣ける犯人は、怪盗紳士殺人
連続活劇として一番好きなのは、金田一少年の殺人

全て初期作になってしまうのは、初期にアニメ化されたやつだからというのがでかいですが。。。

『バイオレンス・ボイジャー』 

本当、紙芝居的なアニメでよかったー、実写だったらヤバかった……と思えるアニメ(?)映画。

ある意味ホラー映画? アドベンチャー映画で前半のゆるいテイストから中盤以降突如SFホラー、スプラッター、アドベンチャー、グロ映画に変わっちゃう。
途中まではフロッグマンのフラッシュアニメみたいなんだけど、まあ後半の猟奇的というかグロいSF路線も悪くない。

83分とだらだらしなかったのも良かったかな。

『シャザム!』4月19日公開③ 

シャザムによる『キック・アス』的な「スーパーヒーロー始めました」「なんちゃってヒーロー」と『デッドプール』的な「お調子者」による痛快な面白さがたしかに一番ではあるが、
このビリー/シャザムと一緒にいる足が悪い、口達者なフレディという存在もこの映画の面白さに欠かせない。
言わばアメリカンプロレスの口達者なマネージャーみたいな役割もあり、よりシャザムとのヒャッハーぶりが際立つ。
その中で、スマホで動画録画をやたらとして、この点でも『キック・アス』っぽく、現代的なYouTube社会が伺える。

ありそうでなかったバイブレイヤーのマーク・ストロングのヴィランもお見事。スキンヘッドとレザーのコートと光る目だけなのに妙な説得力がある。その点では『スパイダーマン』のウォレム・デフォーのグリーン・ゴブリンにも勝るとも劣らない。

あと、里親のお父さんがどう見てもプロレスラーのターザン後藤に見えたのはボクだけじゃなかったはず。この里親の家の孤児も黒人、中国系、デブに障害者とマイノリティというか多様性社会がここでも伺える。

『シャザム!』4月19日② 

冒頭で二人の幼い少年のストーリーがいきなり出て来て「?」となるが、そこがシャザムとドクター・シヴァナのそれぞれの根幹・トラウマとしてストーリーをしっかりと握っている。
親子、家族、疑似家族、孤児がテーマになり、中盤まではビリーの「母を訪ねて」的なドラマも楽しみの一つになる。
ビリーが住むことになる里親の家の他の5人の子供もバグ魔、ゲーマー、デブ、超口達者など個性があり、時折キャラの面白さも発揮する。

ヴィランに「七つの大罪」の意味を持たせたり、ビリーを含む孤児たちが6人で、実はアーサー王の「円卓の騎士」的な見方もちょっと出来たりしてアメコミのわりには深味もあり。

一応DCのヒーローなのでスーパーマンとバットマンのネタがかなり盛り付けられている。また、舞台がフィラデルフィアなので『ロッキー』的なショットや音楽も味付けとしてばっちり。

さらには音楽のセンスも良く、クイーンやウォレント、ラモーンズなどばっちり決まっている。

スーパーパワーが若干無双気味な辺りは『キャプテン・マーベル』とも同様だがその辺が大丈夫ならかなり楽しめるアクションコメディ映画である!

『シャザム!』4月19日公開 

これまたアメコミアクション、いやアクションコメディ映画の大傑作!!

要はスーパーパワー手に入れた中二とスーパーパワーを手に入れ損ねて大人になってからヴィランになった男のスーパーバトル。

その大半は「スーパーパワーを手に入れた中二」の面白さで、やはり『キック・アス』や『スパイダーマン:カミングホーム』、『スパイダーマン:スパイダーバース』、あとサム・ライミ版『スパイダーマン』1作目で見られる「スーパーヒーロー」始めました、的なノリの面白さが全快。ポイントなのは一人ではなく、里親先で一緒になる足が悪いが口達者なフレディがマネージャーみたいに一緒にいること。こんなこと出来るかあんな事出来るかの無茶ぶりやボンクラ的な発想の能力開発が面白く、『キック・アス』以上のアクションコメディに仕上がっている。
このビリー/シャザムとフレディのやりとりから「友情」、「ヒーローの在り方」、「驕り・昂り」、「孤独」などあらゆる面を包括している。
また、ビリーとフレディが14歳ということもあり、学園ものとしての一面もあり、いじめっ子や学食の様子なども楽しみの一つになる。

『記者たち 衝撃と畏怖の真実』 

ロブ・ライナー渾身の社会派作品。
2002年のブッシュの演説からイラクが大量の破壊兵器を持ってる→イラク戦争を起こそうとする所でナイト・リッダー紙のワシントン支局の記者達が大統領サイドの嘘を暴きに奔走する、という記者ものの作品。

まさしく『大統領の陰謀』の系譜の作品で、最近なら『スポットライト』や『ペンタゴン・ペーパー』に並ぶ作品。イラク戦争開戦が2003年3月21日だから、ロブ・ライナーによる『華氏321』とも言えなくない、半分ドキュメンタリーのナイト・リッダー対アメリカ政府と見ればいくらか分かりやすいかな。これに純粋な黒人志願兵を織り混ぜている。

ただ、『スポットライト』や『ペンタゴンペーパー』みたいな結果とはまるで違う結果なので、この2つと比べるとどうしてもガツッと来るものではないが、考えさせられるものなのでそれなりの手応えはある。

実話ベースで、支局長役のロブ・ライナーやウディ・ハレルソン、トミー・リー・ジョーンズ、ミラ・ジョヴォヴィッチで豪華に彩っている。

近日公開作でチェイニーを描いた『バイス』と逆位置の作品と考えると味わい深い。

「金田一少年の事件簿」は何れも超本格的な少年マンガサスペンスだけに、ちゃんとアニメ化・ドラマ化・映画化すれば一大シリーズになったはずなのにいまいち上手くいってない。

それは各映像化のアレンジ力に尽きる。

今の日本映画界にジェームズ・ワン、アダム・ウィンガード、イーライ・ロス並のキレモノ演出家がいないんだよなー。
もしくは今村昌平クラスね。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

改めて原作漫画だけ見ても「学園七不思議殺人事件」て、他の事件と比べても異色だな。「謎を解いた後の犯人によるグダグダなお涙頂戴」とか「後日談」がない。
さっぱり終わる。映像化する上での脚本としては、もっとも適しているものなのかもしれない。

俺自身、お涙頂戴が嫌いではないんだけど・・・誤解を恐れずに言えば、お涙頂戴とか後日談を入れるとダサくなるんだよね。お涙頂戴ってのは諸刃の剣ということだ。

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日テレドラマ版金田一は再現度が低かったなー

27巻の後の全10巻(3,5,7が前後編のため)シリーズは高遠に引っ張られ過ぎた。

ちなみに最高傑作は小説版の「電脳山荘殺人事件」かな。

Rの人形島や白蛇伝説、新撰組も悪くはなかった。

金田一少年の事件簿Rは出来不出来の差が激しかった

じょ~い@えいがどん さんがブースト

同感。27卷より後の金田一少年はコナン化した。

ドラマ版も、どこか面白いのか全く「?」だったなぁ。友達や親はドラマ版しか観ていないから、無理やり観ていたが・・・。

思えば平成という時代は、世の中の全てがコナン化、或いは、ワンピース化した時代だったような気がする。

平成の日本映画の名作、かるーく挙げる 

『その男、凶暴につき』北野武
『シコふんじゃった』周防正行
『Shall we ダンス?』周防正行
『ソナチネ』北野武
『学校』山田洋次
『うなぎ』今村昌平
『下妻物語』中島哲也
『誰も知らない』是枝裕和
『スウィングガールズ』矢口史靖
『パッチギ!』井筒和幸
『亀は意外と速く泳ぐ』三木聡
『THE 有頂天ホテル』三谷幸喜
『ゆれる』西川美和
『かもめ食堂』荻上直子
『嫌われ松子の一生』中島哲也
『それでもボクはやってない』周防正行
『ぐるりのこと。』橋口亮輔
『ザ・マジックアワー』三谷幸喜
『歩いても 歩いても』是枝裕和
『インスタント沼』三木聡
『ディア・ドクター』西川美和
『告白』中島哲也
『苦役列車』山下敦弘
『冷たい熱帯魚』園子温
『大鹿村騒動記』阪本順治
『アウトレイジ ビヨンド』北野武
『北のカナリアたち』阪本順治
『東京家族』山田洋次
『そして父になる』是枝裕和
『凶悪』白石和彌
『家族はつらいよ』山田洋次
『リップヴァンウィンクルの花嫁』岩井俊二
『シン・ゴジラ』庵野秀明
『ビジランテ』入江悠
『孤狼の血』白石和彌

平成が終わろうとする今、平成の映画を考える、となると和暦の概念は日本のものだからやはり日本映画オンリーの考えか。

周防正幸
阪本順治
是枝裕和
西川美和
橋口亮輔
大根仁
矢口史靖
山下敦弘
荻上直子
入江悠
三谷幸喜

この当たりの作品が中心になるかな

金田一少年の事件簿の学園七不思議はビデオ少年佐木君という重要サブキャラと真壁先輩という息の長いサブキャラが出て来るエピソードで、金田一が通う学校での学園ホラーとして人気が高い。

というか、原作で言えば最初の27巻までは傑作か佳作ばかりのエピソードだが、映像化、特に実写は微妙かな。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

金田一耕助シリーズを観た後で、アニメ版の金田一少年の事件簿を観たくなったので観ている。このアニメ、最初の事件である「学園七不思議殺人事件」だけが、他の話と比べて、めちゃめちゃ気合い入れて作られている気がするのは俺だけ?市川崑魂を感じる。

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